学生ローン検索の謎

平成25年5月23日のGoogleアルゴリズム、ペンギンアップデートがキャッシング系に大きな影響を与えた事は、キャッシング系検索結果の怪現象で述べたが、あまり大きな変動は見られなかった「学生ローン」についても調べてみた。
 
1位・2位はともに比較サイト
検索キーワード「キャッシング」については、1位が貸金業者であるモビットであったが、「学生ローン」では専業者が破れ、1位・2位を比較サイトが勝ち取った。
この2つのサイトを検証すると同時に、他のキーワードでの検索結果の上下動の比較をしてみたので、記事にしてみたいと思う。
 
まず1位のサイトだが、その前にあえてサイト名やリンクは公開しないので、現在の検索結果とマッチングしないかもしれないが了承してほしい。
 
ここ1年位の安定株、1位の比較サイトについて。
このサイトは、被リンクも少なく、ボリュームも多い方ではない。
しかし、トップページのページランクが5、サブページも全てページランク4と異常に高い。
リンク元を調べると、ページランク3とか2など、高ページランクがかなりある。
リンク元サイトは自演系が1ページのペラサイトで、よく調べると元々海外で使われていたオールドドメインであるフシが窺えた。
SEOの世界では、サイトボリュームについてもよく言われるが、実はGoogleはサイトボリュームなど全く見ていない事がこのサイトを検証するとよくわかる。
Googleでは公式見解として、「例え1ページのサイトでも、有益な情報が書かれていれば評価する」とコメントしている。
しかし、ロボットはページの内容が有益かどうかなど判断できないはずである。
有益かどうかの判断として、ページランクが利用されている可能性は十分高い。
Googleのアルゴリズムには数十・数百というパターンがあると言われるが、現在のアルゴリズムではページランクゼロからのリンクは、ほとんど価値がないものと推測できる。
逆に、ページランクが高い(高すぎても危険)オールドドメインは、かなり有効といえるだろう。
 
2位の比較サイトについて
このサイトはページランクゼロで、見える範囲でのリンク元もページランクゼロである。
被リンクの数もそれほど多くはないようにも見え、不思議なパターンといえる。
ただ、リンク元自演サイトは、内容はともかく見た目的には合格点の出来栄えとなっていた。
このサイトの不思議な点はもう一つある。
見る日によって違うのだが、アメリカのGoogle.comで150位という低評価ながら、日本のGoogle.co.jpでは2位~3位と安定している。
日によってはGoogle.comでも2~3位に表示されるが、150位レベルの際の検索結果の特徴に、驚くべき事実が散見された。
 
Google.comの検索結果とGoogle.co.jpの検索結果の違いで見えるペナルティ対象ワード
アメリカ版GoogleのGoogle.comは、そのままのURLでは日本のGoogleにリダイレクトされてしまう。
URLの後ろに、「ncr」を付けると、リダイレクトされずに見る事ができる。
お気に入りに入れた場合も、プロパティの「Webドキュメントタブ」で、URLの後ろに「ncr」を足すようにしよう。
例) http://www.google.com/ncr
 
さて、日本では2位~3位に表示されるこのサイト、Google.comでは150位台に転落する事があるが、この時の現象に大きな特徴が見られる。
実は他のサイトでも、Google.comでは上位表示され、Google.co.jpでは大幅下落・あるいは500位以内にも入らないという現象がハッキリと見てとれたのだ。
まずは、下の図を見てもらいたい。
 
検索結果比較
 
この図は、Google.comとGoogle.co.jpの「学生ローン」での検索結果を、Excelで比較したものだ。
ブルーでマークしたものにハッキリと特徴が見えるのだが、おわかりだろうか?
そう、タイトルに「キャッシング」が含まれるかどうかで、アメリカと日本で大きく結果が違うのだ。
Google.comで上位表示されているものの多くは、タイトルに「キャッシング」が含まれているが、そのほとんどがGoogle.co.jpでは大幅下落・あるいは500位圏外だ。
中にはタイトルに「キャッシング」は含まれないものの、SEO的に外部リンクで「キャッシング」を含ませているものもある。
これらもまた、日本では検索順位を落としている事が確認できた。
逆に、「キャッシング」を含めないものの多くは、アメリカでは順位が低く、日本で大きく順位を上げている事が確認できる。
「キャッシング」を含ませるものの多くは、SEOを少なからず意識したものと推測できる。
また、先のペンギンアップデートは、主にキャッシング系を狙ったアップデートである事を鑑みれば、「キャッシング」というキーワードに、何らかの規制をかけた事が容易に想像できる。
キャッシング系検索結果の怪現象では、アコムとレイクが大きく順位を落とした事を書いたが、おそらく、単に「キャッシング」というSEOを強くやり過ぎたものではないか?との推測が成り立つ。

昔からSEOをしていたサイトは危険
現在上位表示されている多くのサイトは、最近SEOをはじめたサイトがよく目立つ。
定説では、オールドドメインの方が有利なはずなのに、なぜこういう現象が起きるのか?
この答えは、先の「ペナルティ対象ワード」で簡単に説明がつく。
SEOの世界に、まだ「ペナルティ」という言葉が存在しなかった頃、自動リンクなどにリンクを貼りまくる手法が一時流行った。
当時はリンクを貼れば貼るほど順位が上がったので、サイト運営者は1つのキーワードでは事足りず、複数のキーワードでリンクを乱発するようになった。
例えば、「キャッシング」で上位表示を狙っていたのであれば、当然「消費者金融」でも上位表示を狙いたくなる。
そこで、サイト運営者は「キャッシング」用ページと「消費者金融」用ページ、さらに「ローン」や「学生ローン」などのページを別に作り、それぞれSEOをかけるというやりたい放題の事をしていたのだ。
家電販売店では、「テレビ」・「エアコン」・「冷蔵庫」等、固有名でのSEOがなされた。
こういったリンク乱発サイトが現在でも残っており、サイト運営者はどこにリンクを貼ったのか覚えていないケースが多い。
Webマスターツールなどを使えばリンク元を全てではないが確認できる。
しかし、削除用パスワードを忘れてしまっていたり、自分ではリンクを外せないもの、あるいは量が膨大すぎて、今さらどうにもできないもなど、マイナス要因の可能性が高いリンクを放置してしまっているサイトが非常に多いのだ。
こうしたサイトに、現在では順位を落としているものが多く見られる。
その後、良質リンクを増やしているものは生き残っているが、良質リンクを増やせないサイトは、必ず大きく転落しているはずだ。
 
X-Recommendoや、j-listingなどのディレクトリ登録は効果なし
X-Recommenndoや、j-listingなど、現在でも優良リンクと信じ込まれているようだが、これらは全く効果がないと断言できる。
その根拠は、あらゆるキーワードで上位にランクしているものの多くは、これらのディレクトリ登録をしていないものが多いし、建前上は審査があるが、ほとんどフリーパスの状態である。
しかも、登録は金さえ出せばトップページだけではなく、サブページをいくらでも登録できるという、もはやスパムの根源とさえなっているのだ。
Googleは、こういった有料リンクを大いに嫌う。
例えサービスの提供元が大手であろうと、マイナス評価はしていないかもしれないが、プラス評価をしているとは考えにくい。
 
今回は、キャッシング系検索結果の怪現象と2ページにわたってSEO関連の記事を取り上げてみたが、他に何か面白い情報が入れば、改めて掲載したいと思う。